いろいろなイベントに行くと、良く三河木綿の商品を販売しているお店が出展しています。
三河木綿に引っ張られやすいのか、ついつい並べられている商品を見に行って、ついつい買ってしまいます(笑)
名刺入れ、カード入れ、メモ帳などなど……三河木綿を使ったビジネスグッズがどんどん増殖中です。
この地の歴史とともに育った「三河木綿」
西暦799年の「類聚国史」や「日本後記」によれば、崑崙人(インド人)が愛知県幡豆郡福地村(現在の西尾市)に綿種を持って漂着した。これが日本の綿の伝来と言われております。国産木綿が初めて文献にみえるのは、永正7年(1510年)で興福寺の大乗院に残っている「永正年忠記」に年貢180文の分として「三川木綿」をとったとして記されています。
最初に綿業が根を下ろした土地は三河であり、永正年間(1504~1520年)すでに綿織物業がおこりました。江戸時代には三河地方で綿の栽培と綿織物が盛となり、「三白木綿」として江戸方面に送られ、さらに西洋の技術を取り入れ、明治時代には「三河木綿」「三河縞」というブランド名で全国に知れ渡るようになりました。また三河木綿を使った刺し子地はこの江戸時代から昨今まで「消防刺子」、「火事装束」としても使用されております。
厚手の三河木綿を使った独特な刺し子織りは生地の凸凹により耐久性、耐火性、保温性、吸湿性に優れ、肌触りもよい「質の良い綿織物」として今日まで受け継がれています。この伝統ある「三河木綿」を復活し幅広い商品提案を目指して平成19年2月2日付けで地域団体商標「三河木綿」が登録されました。
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