令和2年度の予算審査特別委員会を行う前に、「令和2年度主要・新規事業」の資料が配布されました。
その中には23項目の主要・新規事業が1ページずつまとめられていたので、全てではありませんが抜粋してご紹介しようと思います。
予算審査特別委員会で私も質問しましたが、新規事業として「RPA」が導入されることが決まりました。
RPAってなに?
RPAとはRobotic Process Automationの略で、定型的業務を自動化するため、各種業務をソフトウェアに組み込まれたロボットが代行する取り組みを指します。と言っても分かりづらいので、簡単な事例をご紹介します。
あるソフトに登録されている1000件のデータを、エクセルに移動してまとめる業務がある場合。1つ1つ職員がコピーしてうつすとなると非常に大くの時間を要します。そこを、パソコン上で「ここを押して、コピーして、ここに貼り付けして、それを繰り返す」という作業を自動化するのがRPAとなります。
もちろん費用は発生しますが、以下のようなメリットも考えられます。
①業務時間が削減され、別業務を実施できる
②自動化することで人為的なミスが減少する
令和2年度の事業について
令和2年度では、全部で12業務について実施し、約1100時間の削減を見込んでいるそうです。費用的には約1100万円かけているため、単純割算だと1万円かけて1時間削減となり割高に見えます。
ただ、削減した1100時間を別業務を実施できるという効果があります。また、管理費用が一部発生するものの、令和3年度以降も削減効果は続くため、費用対効果は年々高まり、今後の効果に大きな期待がもてるかと思います。
今後の展開について
簡単な事例として挙げた、「ここを押して、コピーして、ここに貼り付けして、それを繰り返す」という動作を「シナリオ」と呼びます。令和2年度では、このシナリオ作成も含めた12業務をプロポーザルで決めるとのことです。
一方で、簡単な業務の場合は、このシナリオを職員が作るということも考えていく必要があります。実際に職員がシナリオを作っている自治体もあります。メリット・デメリットもありますが、今後の業務効率化のことを考える意味でも、職員の皆様に触れていただくことが大切だと思うので、検討していただきたいなと考えています。
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