鈴木将浩のまったり活動ブログ

令和元年度6月定例会、持続可能な開発目標 SDGs。

最後の質問テーマは「持続可能な開発目標 SDGs」についてです。

◆鈴木将浩議員 3の持続可能な開発目標、SDGsの取り組みについてお伺いをさせていただきます。

このSDGs、耳なれない言葉かなと思いますが、こちらは、国連加盟国によって2015年に採択をされた国際目標となっております。この国際目標、これは何かというと、2030年までに持続可能な世界を実現しよう、地球上に誰ひとりとして取り残さない、これらを目標として掲げられたものでございます。

17の分野の目標がありまして、それを細分化した169の項目、ターゲットで構成をされております。

例えば、17分野の目標で言えば、1、貧困をなくそう、2、飢餓をゼロに、飛びますが6、安全な水とトイレを世界中に、こういった発展途上国を意識した目標だけではなくて、5、ジェンダー平等を実現しよう、9、産業と技術革新の基盤をつくろう、13、気候変動に具体的な対策をなど、先進国も取り組む必要があるような普遍的な目標が掲げられております。国連がどうこうと言うと少し遠い話に聞こえてしまいますが、現在、日本でもさまざまな取り組みを積極的に行っておりますし、政府がさまざまな施策を進めております。

そのほか、市町村でも取り入れている事例が多々ございます。例えば、愛知県内で言えば、豊田市がSDGs未来都市に認定をされております。拝見するとさまざまな取り組みをしているようですし、ホームページを拝見すると、豊田市のロゴの右側にSDGsのロゴも一緒に張られているなど、非常に意識をされているというのも見受けられます。そのほか、企業経営にこのSDGsの考え方を生かそうといった活動も進んでおりまして、ここ数年で認知度も非常に高まりつつある状況かと思います。

そこで、今回、蒲郡市のSDGsへの取り組みの現状についてお伺いをさせていただきたいと思います。現在、蒲郡市がSDGsに対して何か取り組みをしているのかどうか、お聞かせをいただければと思います。

◎飯島伸幸企画部長 今、鈴木将浩議員から御紹介がありましたとおり、SDGsは、2015年9月に国連サミットで採択された持続可能な開発目標の略称で、17の目標と、それらを達成するための169のターゲットで構成されております。誰一人取り残さない社会の実現を目指し、世界全体の経済、社会及び環境をめぐる広範な課題に取り組み、国や企業を初め全ての関係者が総合的に取り組むもので、SDGsにおける理念は、市民一人一人の生活や市政と密接に関連するもの、身近な問題への指針となるものが多く含まれていることから、このような理念の実現のためにも、本市としましても積極的に取り組んでいく必要があると考えております。
また、自治体SDGs推進のための有識者検討会において、自治体としてSDGs推進に取り組む意義、メリットとして、持続可能な開発を通じて自治体の一層の活性化を図り、地方創生につなげていくことができるとされています。
現在の市としての取り組みとしましては、国内外の広範なステークホルダーの積極的な参画と連携により、SDGsの達成に向けた取り組みと、それに資する環境未来都市構想のさらなる推進を通じて、より一層の地方創生につながることを目的とする、地方創生官民連携プラットフォームに加盟するとともに、地方自治体が、国・企業・団体・学校・研究機関・住民などと連携して、地方からSDGsを推進し、地方創生を目指すモデルであるSDGs日本モデル宣言について本市も賛同するなど、常に新しい情報を収集するように努めているところであります。
また、市で行っている施策で見てみますと、これまで実施してきている健康づくり、高齢者・障害者を初め誰もが生涯活躍できる社会をつくる取り組み、再生可能エネルギーの活用、中小企業支援・創業支援など、市が行っている業務のほとんどは、SDGsが示す17の目標に合致するものであります。
このように、本市におきましては既にSDGsの理念に沿った取り組みを推進しているところであり、今後も、この理念にのっとり、市政のさまざまな施策を実施していくことで、持続可能なまちづくりが実現できるものと考えております。

◆鈴木将浩議員 蒲郡市においても現状さまざまな情報収集が進んでいると、また、加盟をされていたり、今までの取り組みが本当に17の目標に合致しているというのは、私もを理解をさせていただいているところでございます。
続いて、SDGsに関連した現状の取り組みですけれども、企業向けの支援策等は何かされているのかどうかについて、お伺いをさせていただきます。

◎飯島伸幸企画部長 現在、SDGsに取り組んでいる企業に対し、補助金などの制度はございません。
今後、国・県の動き、全国の先進自治体の動きなどを参考にしながら、企業へのサポート体制について研究してまいりたいと考えております。

◆鈴木将浩議員 例えば、SDGsに関連した蒲郡市の課題に対して、企業の立場でSDGsに取り組む場合に何かインセンティブを与えるなど、もしくは一緒に協力する体制のサポートをしていただくなどといった施策もできるのではないかなと思います。ぜひ、官民一体となって進める意味でも、研究を引き続き進めていただければと思います。
最後に、このアのところですが、今年度以降、どのような取り組みを予定されているのかについてお伺いをさせていただきます。

◎飯島伸幸企画部長 SDGsの理念や内容については、まだ市全体に浸透していないので、考え方を理解していただくことが必要だと考えております。
そのために、市の最上位計画である総合計画にSDGsの観点を入れ、市の施策とひもづけることによって、考え方や理念を共有してまいりたいと考えております。
そのほか、具体的な施策につきましては、現在加盟している地方創生官民連携プラットフォームに加盟している自治体や団体のさまざまな先進事例を参考にしながら検討してまいります。

◆鈴木将浩議員 ただいまの発言の中で、総合計画にもその観点を入れるというお話がございましたので、引き続き、(2)の第五次蒲郡市総合計画におけるSDGsについてお伺いをさせていただきます。
先日、第五次蒲郡市総合計画の公募型プロポーザルの仕様書について、このような表記がございました。2015年に国連サミットで採択された、持続可能な開発のための2030アジェンダにて記載された国際目標であるSDGs、持続可能な開発目標を意識した総合計画とする。このような記載がございました。
このプロポーザルですが、スケジュールとしては5月末、先月の末に受託先の事業者が決まったばかりで、まだまだ具体的な作成には入っていないかと思いますが、どのようなSDGsを意識した提案がされたのかについてお聞かせください。

◎飯島伸幸企画部長 業者からのSDGsについての提案として、施策レベルや重点プロジェクトと17の目標との関係性を整理し、関係する目標をSDGsのアイコンで表現する、SDGsの目標を達成するための施策を検討するなどの提案がありました。
実際にどのように活用していくかにつきましては、業者からの提案だけでなく、蒲郡市が行う場合に効果の高い手法を取り入れていきたいと考えております。

◆鈴木将浩議員 効果の高い手法を取り入れていきたいということでございますが、具体的に提案されて、具体的にどのような施策として落とし込もうとしているのかについてお聞かせください。

◎飯島伸幸企画部長 国から地方創生を推進するためには、地方公共団体にも積極的にSDGsの考え方をまち・ひと・しごと創生総合戦略の中に取り込むことが必要であると言われているため、市の最上位計画である総合計画におきましても、未来を見据えたまちづくりに向け、SDGsの観点に立った計画を策定していくものだと考えております。
計画に落とし込んでいくためには、まず施策とSDGsの目標を整理した上で施策とのひもづけを行い、分析する必要があります。どのように計画に表示していくか、施策への反映につきましては、分析した上で今後さまざまな事例を参考にしながら検討してまいりたいと考えております。
以上です。

◆鈴木将浩議員 先ほどの御回答にもありましたが、SDGsの目標を達成するための施策を検討するといった考え方、目標達成のために何が必要なのか考える、こういった手法については、とてもこのSDGsを考える上では大切なのだろうと思います。
私もこのSDGsに関連した事業を多く見てきましたが、こういった目標とかこういった事業がこのマークに合致するからとりあえず張っておけと、そういった事例というのは、残念ながら非常に多く目にしております。そういったものも周知活動という意味では否定はしないのですけれども、それではやはり本来の趣旨とは外れてしまう部分がございますので、取ってつけたような導入にならないように、ぜひ、意味のある形で施策に反映をしていただきたいと強くお願いをさせていただきたいと思います。
そのような中で、SDGsを総合計画に取り入れるということで、今までの総合計画とはどのような違いが生まれるか、これについてどのようにお考えなのかをお聞かせください。

◎飯島伸幸企画部長 SDGsという世界レベルでの目標を導入することによって、17の目標という、未来からその実現のために自治体においては何ができるかというバックキャストの考え方から新たな課題や気づきが生まれ、新しい可能性を掘り起こすことができること、またSDGsは自治体だけではなく全ての人や団体が主体となるものであるため、全国の自治体や民間企業、団体と連携ができることなどが大きなメリットとして挙げることができます。
また、SDGsのアイコンを活用することで、市の施策をわかりやすく市民と共有することができ、市政への関心への高まりも期待できるものと考えております。
以上です。

◆鈴木将浩議員 本当にSDGsについてはバックキャストの考え方が非常に重要だと言われております。
これはもう、目標となる未来です。達成すべき目標となる未来を定めた上で、そこを起点にして現在振り返って、今何をすべきかを考える発想法と言われております。
ぜひ、達成すべき目標と未来を定めて、現状の施策について事業評価をしっかり行った上で、何か、その目標を達成するために違う施策はないのか、新たな施策についてもしっかりと検討をしていただきながら、目標達成ができるように進めていただきたいなと思います。
そのような中で、特にSDGsについては17の目標がございます。(3)17の目標における重点課題についてお伺いをさせていただきます。
SDGsについては、先ほどから申し上げていますとおり17の目標、169のターゲットがありまして、もちろん全て達成できるのがいいのですけれども、市にとっても重要度が異なってくるかと思います。
そこで、蒲郡市としてはどの目標、そしてターゲットを重点課題として考えていらっしゃるか、お聞かせください。

◎飯島伸幸企画部長 地方公共団体は、SDGsの目標である17のうち、1つも落とすことなく目標の全てに対し取り組む必要があると考えております。しかしながら、自治体により抱えている課題や強みはそれぞれ異なることから、力を入れていく分野や事業は異なってまいります。
本市におきましても、SDGsの17の目標全てを着実に進めつつ、第四次総合計画において重点施策プログラムとして位置づけをしている持続可能な生活環境づくり、快適な交流基盤の充実、幸せ健康長寿の地域社会づくり、地域経済を築く新産業の育成、広域協調の推進を重点的に推進しているところでございます。
以上です。

◆鈴木将浩議員 重視している項目については理解をさせていただきました。
ぜひ、バックキャストの考え方で、どのような施策が必要なのか、その目標に対してどのような取り組みが必要なのかについて、第五次総合計画についても取り入れていただきたいなと思います。
最後になりますが、4、SDGsに対する職員の意識、習熟状況についてお伺いをさせていただきます。
第五次蒲郡市総合計画に盛り込まれ、さまざまな施策にSDGsが取り入れられる可能性があるという状況で、それらを進める職員の皆様が、まずはこのSDGsを理解する必要があるのではないかと思います。
現状、このSDGsに対する、職員の中での意識、そして習熟状況について、まずはお聞かせをいただければと思います。

◎飯島伸幸企画部長 世界的な目標であるSDGsにおいても、全ての職員への理解が深まっているとは言い難いのが現状であると理解しております。また、今後、総合計画だけではなく各担当課が所管している個別計画におきましても、SDGsを意識した計画としていくためには、職員の理解や意識を向上させていく必要があります。
そのため、今年の2月と4月の2回にわたり、外部講師を招きSDGsのセミナーを開催いたしました。延べ27名の職員が参加し、講義及びカードゲーム2030SDGsを通じて、SDGsの本質的な考え方を体感いたしました。
また、今年度、SDGsファシリテーター養成講座へ職員を派遣いたします。その職員を中心に、職員向け研修を強化し、理解を深めてまいりたいと考えております。

◆鈴木将浩議員 既にセミナーを開催され、さらに養成講座にも派遣をしているということで、ぜひ、引き続き職員の皆様にも理解を深めていただけるような取り組みを進めていただきたいと思います。
その上で、蒲郡市から企業や市民の皆様への啓発も必要になってくると思います。
一番最初にも御回答がありましたが、やはり、まだまだ市民の皆様の理解度というか認知度が少ない部分もございます。
最後に、情報発信の現状についてお聞かせをいただければと思います。

◎飯島伸幸企画部長 SDGsの目標達成のためには、企業・団体や市民一人一人の方が自分のこととして捉え、みずからが考えて行動することが重要だと考えております。国や県、現在加盟している地方創生官民連携プラットフォームとも調整・連携しながら情報発信をしてまいりたいと考えております。
総合計画の策定過程におきましても、ワークショップなど市民の方にも検討・周知させていただく機会がございますので、関係するさまざまな機会を捉え、情報発信していきたいと考えております。
以上です。

◆鈴木将浩議員 先ほどメリットとしても挙げていただきましたが、全国の自治体や企業・団体はもちろん、蒲郡市内でもさまざまな企業・団体とも連携ができるかと思います。
やはり、単にはやりに乗ったという形にならないように、ぜひ、市民まるごとでこのSDGsの考え方を生かして市政の発展に生かしていただきたいと思います。
以上で質問を終わらせていただきます。引き続き、今回質問させていただきました赤い電車、若者のまちづくり、そしてSDGsについては、これから長期的にも見ていかなければいけない課題ではあるかと思いますので、私も市の動きを注視をさせていただきながら、取り組んでいただきたいなと思っております。
以上で終わります。ありがとうございました。

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