鈴木将浩のまったり活動ブログ

名鉄西尾・蒲郡線の5年存続(令和3~7年)が決定!

中日新聞の紙面にも載っていたので、多くの方がご存知かと思いますが……。
名鉄西尾・蒲郡線(赤い電車)の5年存続が決定しました!

先日ブログでもご紹介しましたが、3月末の名鉄との協議会で決定、4月頭に正式調印と聞いていました。ただ新型コロナウイルス拡大による情勢変化などで、3月末の会議が開催出来なかったり、名鉄側のスタンスが変わったりしないか心配でしたが、正式発表されて一安心です。

昨年4月の選挙で一番訴えていたことですし、6月の一般質問や、各種会議などでも質問・意見をさせていただいていたので、個人的には非常に嬉しく感じています。担当課の皆様も非常に良く動いていただけたことに感謝ですね。

今回の存続の良かったこと2つ

前回の存続決定と比べて、今回の存続決定は2つ大きな違いがあり、非常に良い結果だったと思います。
1.存続の期間が5年間(前回までは3年間など)
2.存続決定が4月(前回までは12月や直前の翌3月など)

前回までのように12月や翌3月などで、3年間の存続決定の場合に一番困るのは学生さん。
例えば西尾方面の高校を選んで良いのかどうか、中学生3年生が進路選択時に非常に困ってしまう状況でした。今回は早期に決まったことで、中学3年生のみなさんが、安心して西尾方面の高校を選べるようになったと思います。また、今回は3年ではなく、5年という期間もありがたい決定でした。新年度に中学1年生になる方が、高校卒業までは存続が決まった形となります。進路選択という意味、非常に良い結果だったと考えます。

今後考えるべきこと

令和7年まで、2026年3月までの存続が決定しました。
今から6年間はオッケーとなりましたが、ある意味その6年間が勝負だと思っています。

下の中日新聞の記事にある通り、2018年度の経常損益は約7億3500万円の赤字です。
西尾が約1億5000万、蒲郡が約1億を毎年負担するわけですが、それでも補填しきれないほどの赤字路線になっています。今の乗客が倍に増えてもまだ赤字というのが今の現状で、乗客数は近年増加しているものの、劇的に改善しているわけではありません。

実はこの損益の計算方法については、細かい説明は長くなるので割愛しますが、個人的に思うところが非常に多くあります。ただ、名鉄側がその数字を出してくる以上、今までの取り組み+αを考えていく必要があると思います。

6年後になると、電車関連の設備改善も進んでいる可能性があり、今でも実際に電車の自動運行を行っている路線はあります。それ以外にも、上下分離方式という線路管理と電車運行の運営会社を分ける形式をとる路線も各地にあったりします。

電車以外の公共交通で言えば、6年あれば自動車やバスの自動運転がある程度一般化しており、どこまで影響してくるか考慮する必要もあります。極端な話ですが、もし廃線になったとしても、線路跡を使って自動運転バスが10分に1回のペースでビュンビュン走っていたら、そちらのが利用者にとって便利なのかもしれません。今の技術革新のペースだと、さすがに同予算規模での導入は6年後だとまだ無理だとは思いますが(笑)

公共交通について新たな時代に突入する中で、赤い電車の未来について引き続き真剣に考え、提案して参ります!

西蒲線2025年度まで継続 西尾、蒲郡両市が発表(中日新聞)

 赤字運営が続く名鉄西尾・蒲郡線(通称西蒲線)は、沿線の西尾、蒲郡両市がこれまでと同じ年額二億五千万円の支援金を名鉄に支払うことで二〇二五年度まで運行を継続することになった。三十日、両市が発表した。
 名鉄と両市が参加する対策協議会の総会を同日開いて合意する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で会合を中止し、書面上のやりとりとなった。正式な確認書を四月一日付で締結する。
 両市による支援は一〇年度から始まり、延長を重ねて二一年三月末までの継続が決まっており、さらに五年間延長する。支援金の負担額は従来通り西尾市が年約一億五千万円、蒲郡市が年約一億円。
 名鉄は「今回の合意を受け、引き続き安全運行に努めていくが、収支は大幅な赤字が続いており、予断を許さない厳しい状況であることを理解してほしい」とコメントした。昨年十二月の対策協議会で名鉄が報告した一八年度の経常損益は約七億三千五百万円の赤字だった。
 西尾市は「支援期間終了の一年前という早期に結論に至った。沿線の学生と保護者にとって進路選択の有益な材料になる」と歓迎。蒲郡市も「沿線住民にとって通勤、通学など日々の生活に欠かせない交通手段。今後も長期存続に向けて利用促進を図っていく」とコメントした。

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